簡単&エコでおしゃれにキッチンガーデニング 再生野菜『リボベジ』生活を楽しもう
簡単&エコでおしゃれにキッチンガーデニング 再生野菜『リボベジ』生活を楽しもう 簡単&エコでおしゃれにキッチンガーデニング 再生野菜『リボベジ』生活を楽しもう
普段は捨ててしまう野菜の切れ端を使って、もう一度再生できるように育ててみませんか?
収穫して、食べて、インテリアとしても楽しめるリボベジについて、野菜ソムリエがレクチャーします!
教えてくれた人 中山 麻実 さん
中山麻実 マダムアリス代表。野菜ソムリエ・国際中医薬膳師・食育アドバイザーとして活躍。
中山麻実
おうち時間が増えて密かなブームに
野菜の根元など切れ端を使って再び栽培する「リボベジ(リボーンベジタブル)」。エコや節約にはもちろんのこと、「野菜を手軽に栽培して収穫できる」と、おうち時間が増える中で人気を集めています。
そこで今回は野菜のプロである中山先生に、リボベジ向きの野菜や育て方などについて教わりました。水の代わりに涼しげなジェルポリマーを使ったり、寄せ植えしたりと工夫次第で素敵なインテリアにも。またお子様の食育や夏休みの自由研究にもぴったりです。
毎日いろんな発見や楽しさが生まれるリボベジに、この夏は親子で挑戦してみませんか。
Q.意外に失敗しやすい野菜とは?
かいわれ大根やブロッコリースプラウトは、ぐんぐん伸 びていくために必要な「生長点」が葉の先端近くにあるため、根元を栽培しても再生しません。同じ水耕栽培でも、生長点が根元近くにある豆苗や水菜がリボベジに向いているのはそのためです。
Q.水替え、置き場所は?
水替え/夏は朝・夕(日没後)の2回。春・秋は1日1回、冬は2~3日に1回が目安。野菜の水に浸る部分と容器を水洗いするとベターです。置き場所/窓辺など直射日光の当たらない日当たりのいい場所で育てましょう。
Q.夏にぴったりな涼しげ
アレンジは?

簡単&エコでおしゃれにキッチンガーデニング 再生野菜『リボベジ』生活を楽しもう 夏にぴったりな涼しげアレンジ 市販のジェルポリマー(※)をグラスに入れて、カットした野菜をそのままのせるだけ。水替えの手間なく再生野菜ができます。ワイングラスを使ってもおしゃれ!
※100円均一ショップなどで市販されています。
Lesson1 超簡単!ビギナーさんにおすすめ♪ 豆苗の根っこを使って再生しよう Lesson1 超簡単!ビギナーさんにおすすめ♪ 豆苗の根っこを使って再生しよう
ポイントだけきちんと抑えておけば、失敗することなく簡単に2回ほど収穫が楽しめます。
豆苗のほか、水菜もリボベジ初心者さんにおすすめです。
Lesson1 超簡単!ビギナーさんにおすすめ♪ 豆苗の根っこを使って再生しよう_手順1
Lesson1 超簡単!ビギナーさんにおすすめ♪ 豆苗の根っこを使って再生しよう_手順2
Lesson1 超簡単!ビギナーさんにおすすめ♪ 豆苗の根っこを使って再生しよう_手順3
❶根元をカットする
根元近くに生えた「わき芽」(点線より下)を残してカットします。
❷容器に水を入れる
容器に移し、根元の豆が呼吸できるように、豆にかぶらない位置まで水を入れます。
❸7~10日で収穫OK!
同じ要領で「わき芽」を残して収穫しましょう。水菜は2週間ほどで収穫できます。
わき芽からぐんぐん新しく生えてくるので、切り落とさないようにしましょう。
Lesson2 再生した葉はやわらかく栄養も◎ 人参や大根の軸を使って再生しよう Lesson2 再生した葉はやわらかく栄養も◎ 人参や大根の軸を使って再生しよう
人参・大根・カブなどの根菜やチンゲンサイにもおすすめの方法をご紹介。
再生された葉は、体内でビタミンAに変換されるβカロテンがたっぷり!若い葉はやわらかいのでそのまま生でサラダにもどうぞ。
Lesson2 再生した葉はやわらかく栄養も◎ 人参や大根の軸を使って再生しよう_手順1
Lesson2 再生した葉はやわらかく栄養も◎ 人参や大根の軸を使って再生しよう_手順2
Lesson2 再生した葉はやわらかく栄養も◎ 人参や大根の軸を使って再生しよう_手順3
❶軸の部分をカットする
若葉は黄緑色の軸部分から生えてきます。お店によっては事前に切り取られているので、少し盛り上がっているものを選びましょう。
❷容器に水を入れる
軸の部分から1cm幅ほど残してカットし、切断面が浸かる程度まで水を入れます。
❸2週間で収穫OK!
芽が出るまで上部が乾いたら霧吹きをしてあげましょう。人参の葉は、肉料理やクッキーのあしらいに使っても華やぎます。
根菜をハートやスクエア型にカットしたり、クッキー型で抜いたりしても可愛い!
Lesson3 生け花感覚で楽しむ ネギや三つ葉で寄せ植えアレンジ Lesson3 生け花感覚で楽しむ ネギや三つ葉で寄せ植えアレンジ
細ネギや三つ葉、イタリアンパセリ、サラダセロリなどを自由に組み合わせてアレンジ。
生花店などで市販されているオアシスを使って植え込んでいきます。
Lesson3 生け花感覚で楽しむ ネギや三つ葉で寄せ植えアレンジ_手順1,2 Lesson3 生け花感覚で楽しむ ネギや三つ葉で寄せ植えアレンジ_手順3,4
❶オアシスを水につける
オアシスを容器のサイズにカットし、水に浸けておきます。
❷根元をカットする
スポンジがついている野菜は、根が切れないように注意して外します。根元から2cmを目安にカットし、わき芽があれば残すようにします。
❸穴を開けて植え込む
オアシスを容器に移し、植え込みたい場所に箸などを使って穴を1cmほど空け、野菜を植え込んでいきます。
❹約2週間で収穫OK!
写真は2週間程度の様子。少しずつ収穫したり、途中で継ぎ足したりもできます。
小ぶりの造花などをいっしょに差し込んでも可愛く仕上がります。
野菜の切れ端でベランダガーデニング 土に植えて再生チャレンジ! 野菜の切れ端でベランダガーデニング 土に植えて再生チャレンジ!

野菜の切れ端でベランダガーデニング 土に植えて再生チャレンジ!
キャベツやブロッコリーの芯、芽のある面をカットしたじゃがいもを土に植えて観賞用に!
土が乾いたら霧吹きで水をあげ、約2週間~1ヶ月ほどすると若葉が楽しめます。大きなプランターに移し替えて育てれば食用にも。容器は水はけ用の穴が空いていないものでもOKですが、根腐れしないように注意しましょう。
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