ペットとの暮らしをはじめているご家庭や、
いつかは飼ってみたいという人にも。
プロのドッグトレーナーから、
知っておきたい飼い方のポイントをアドバイスいただきました。
教えてくれた人 佐々木宏輔 さん
プロのドッグトレーナーとして、簡単なしつけから本格的なレッスンまで楽しく学べる教室「ドッグスクールシェリー」で活躍中。ドッグモデルは愛犬のシオちゃん(4才)。

ドッグスクールシェリー
愛知県名古屋市千種区内山1丁目1-26 1F
TEL 052-768-4455  
http://dog-cherie.com/dogschool
ハウスに慣れさせて、人との暮らしを快適に
ハウス・トレーニングは、飼い主の指図とともにハウス(クレート)に移動するしつけのこと。
生後2~2ヶ月半の頃は1日20時間近くが睡眠のため、トイレと食事、人と遊ぶ時以外はハウスの中で過ごすのが理想的だとか。
自分の個室のように安心して過ごすことができると、噛みグセや警戒吠えなどの問題行動も軽減できるのだそうです。ハウスが身につけば、お留守番や外出時の移動、災害時の避難などにも役立ちます。
子犬の頃からの習慣づけが肝心なので、ぜひトライしてみてくださいね。
一緒に歩いて誘導

最初は首輪とリードをつけ、人と一緒に歩いて誘導します。「ハウス」と指図し、中に入ることができたら「上手!」「おりこう」など、目を見てほめてあげましょう。

ハウスにとどまる

ワンちゃんがハウスの中にいる状態で、人がグルグルと周囲を歩きます。
この時もアイコンタクトをしながら、ほめてあげることが大事。

人から少しずつ離れて練習

①②ができるようになったら、人は手前でストップ。人と離れた状態でハウスができるようにします。
回数を重ねるにつれ、少しずつ距離を離して指図していきましょう。

慣れたら屋根付きで

慣れてきたら首輪とリードを外し、上部をつけた状態でも入れるようになったら成功です。

窓の近くは落ち着かない
犬が落ち着ける場所を選ぶ

ケージやハウスを窓の近くに設置しない
窓の近くは落ち着かない
犬が落ち着ける場所を選ぶ
窓から見える景色や物音は室内犬にストレスを与え、警戒吠えなどの問題行動を引き起こしやすくなります。
部屋となるケージやハウスは、窓から離れた落ち着ける場所を選んであげましょう。夜間などハウスの上に布を1枚かけると、さらに落ち着いて眠れます。

トイレシートは多めに、子犬から見える場所に設置
床のニオイを嗅いだり、クルクルまわって落ち着きがなくなり出したらトイレのサイン。そのタイミングでハウスから出し、抱っこせずに自分の足でトイレへ向かうようにさせましょう。
最初は多めにトイレシートを配置し、徐々に減らしていくと成功しやすくなります。
家具やクロスの角など
椅子の脚の部分

家具やクロスに噛みグセ防止対策を
家具やクロスの角など
椅子の脚の部分
好奇心旺盛な子犬の頃は、家具やクロスの角などをかじるのが大好き。
犬の苦手な成分が入ったかみつき防止用のスプレーなどを活用して、イタズラされたくない箇所にあらかじめスプレーしておきましょう。
床もキズが付かず、ケガも防止できる

滑り止めや汚れ防止にタイルマット材
床もキズが付かず、ケガも防止できる
床が滑りやすいと転倒の恐れや脱臼などのケガにつながります。
床のキズや汚れ防止にもクッション製のあるタイルマットを敷いておくと◎。汚れたときに1枚取り替えて洗えるので便利です。

中に詰めたフードを取り出すようにして遊ぶ知育玩具があると便利!
飼い主と一緒に遊ぶときはもちろん、留守番の時にも楽しく過ごせてストレス解消にもなるのでオススメです。
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